先日、中学生自主活動学級で人権学習を行いました。
今回のテーマは、「自分にできることを考えること」。
いじめや差別は、特別な場所だけで起こるものではありません。学校や地域、日常生活の中で起こる何気ない出来事の中にも、「自分はどう行動するだろう」と考える場面があります。
今回の学習では、身近な出来事を題材にしながら、「自分だったらどうする?」という視点で考え、自分自身の行動や仲間との関わり方について学びました。
身近な出来事から、自分の行動を考える
まずは、日常生活で起こりそうな場面をみんなで考えました。
「トイレのスリッパが散らかっていたら?」
「放課後、一人で掃除をしている友達がいたら?」

一見すると小さな出来事ですが、その場面でどんな行動を選ぶかによって、相手の気持ちや教室の雰囲気は大きく変わります。
子どもたちは、
「次の人が気持ちよく使えるようにスリッパをなおす」
「友達を待つ、時間があったら手伝う」
など、自分なりの考えを発表していました。
「自分だけがよければいい」という考えではなく、「周りの人のことも考えて行動すること」が、誰もが安心して過ごせる学校や地域につながることを、みんなで確認しました。
また、先生から一方的に答えを伝えるのではなく、子どもたち一人ひとりが自分の考えを言葉にし、仲間の意見にも耳を傾ける姿が印象的でした。

「わたしのせいじゃない」本当にそうなのかな?
続いて、絵本『わたしのせいじゃない ―せきにんについて―』の読み聞かせを行いました。
絵本の中では、一人の子どもがつらい思いをしていても、
「わたしのせいじゃない。」
「みんながやっているから。」
「見ていただけ。」
と、周りの子どもたちは自分には関係ないように振る舞います。

しかし、本当に「自分には関係ない」と言えるのでしょうか。
子どもたちは物語を静かに見つめながら、一人ひとりが考えを巡らせていました。
いじめや差別は、誰か一人が行うだけではなく、「見て見ぬふりをすること」「何も言わずにその場を離れてしまうこと」が、結果として相手をさらに苦しめてしまうことがあります。
だからこそ、
「自分は関係ない。」
「みんながやっているから。」
ではなく、
「自分にできることは何だろう。」
と考えることが大切です。
学習では、「いじめられているのが悪いというのは理不尽じゃないか」「自分のことだけではなく、周りのことも考えて行動する」といった意見も出され、子どもたちは、自分自身の行動について真剣に考えていました。
こうした学びは、人権を守るための第一歩であり、相手を思いやる心を育てる大切な時間になりました。

七夕に願いを込めて🎋
学習の最後には、一人ひとりが七夕の短冊に願いごとを書き、笹に飾りました。
「テストで高得点をとりたい!」
「ユニバに行きたい!」
「部活で活躍できますように!」
など、それぞれの思いが書かれた短冊が並び、生徒たちは笑顔で飾り付けを楽しんでいました。
願いごとは一人ひとり違いますが、自分の夢や目標を素直に表現できることも大切なことです。今回の人権学習で考えた「相手を思いやる気持ち」や「自分にできること」を、これからの学校生活や自主活の中でも大切にしながら、仲間とともに成長していってほしいと思います。

