子どもたちの活動会館ブログ

ふるさと橋岡から学ぶ、人権の大切さ ~子どもたちがつながり、学び合った部落問題学習~

7月31日(金)、橋岡会館・橋岡教育集会所では、子どもたちを対象とした**「部落問題学習」**を開催しました。

この学習は、橋岡の歴史や地域の歩みを知ることを通して、差別について考え、人を大切にする心を育むことを目的に毎年取り組んでいます。

今年も、5歳児から中学生まで多くの子どもたちが参加し、地域の方々や先生方に見守られながら、一日を通してたくさんの学びと交流を深めました。

今回のテーマは、

「人権を大切にするまち橋岡
~ふるさとでつながろう、おもいにふれて~」
です。

子どもたちは、映像や交流活動を通して、ふるさと橋岡に込められた人々の願いや思いに触れました。

ふるさとの歴史にふれる

~「ふるさと橋岡」の映像から学ぶ人権~

朝、子どもたちが集まり、いよいよ部落問題学習が始まりました。

はじめの集いでは、班ごとに一人ひとり、前に出て自己紹介をしました。また、今日一日で大切にしたいことや、みんなで楽しく学び合うことを確認しました。

少し緊張した表情の子どもたちもいましたが、これから始まる学習への期待を胸に、それぞれの班に分かれて活動しました。

午前中は、乗誓寺の本堂をお借りして、橋岡の歴史を伝える映像資料**「ふるさと橋岡」**を視聴しました。

映像では、昔の橋岡の様子や、地域の人々が差別と向き合いながら、よりよい暮らしをつくるために努力してきた歩みが地域の山本さんによって語られています。

子どもたちは、普段の生活の中では知る機会の少ない地域の歴史や、先人たちの思いについて真剣に学びました。

「橋岡にはこんな差別があったんだ」

「地域の人たちは、みんなのために頑張ってきたんだ」

映像を見ながら、一人ひとりがさまざまなことを感じ取っていました。

部落問題学習は、過去の出来事を学ぶだけではありません。

なぜ差別が生まれたのか、そして差別をなくすために人々はどんな思いで行動してきたのかを知ることで、これからの自分の生き方や、人との関わり方を考える大切な学びです。

地域の温かさに包まれた交流の時間

~食事とレクリエーションで深まるつながり~

映像視聴の後は、みんなが楽しみにしていた昼食の時間です。

この日の昼食は、地域の方々が子どもたちのために準備してくださいました。

前日から準備をしてくださり、当日も朝早くから調理室に集まり、みんなのために心を込めて料理を作ってくださいました。

うどん、お寿司、サンドイッチなど、たくさんの料理が並び、子どもたちは大喜び!

「おかわりしたい!」

「おいしい!」

という声が聞こえ、会場にはたくさんの笑顔があふれていました。

食事は、ただお腹を満たすだけではありません。

同じテーブルを囲み、会話を楽しみながら交流することで、子どもたちのつながりも深まっていきました。

地域のみなさんの温かい思いが、子どもたちにしっかり届いた時間となりました。

昼食後は、集会所ホールでレクリエーションを行いました。

小学5・6年生は、「名探偵ゲーム」を担当してくれました。

このゲームは、輪になった仲間の中にいる「犯人」を探偵役が当てる遊びです。

犯人役の人の動きをみんなで真似し、探偵は誰が中心になって動きを変えているのかを見破ります。

大人数でのレクリエーションに子どもたちは大盛り上がり!

「誰が犯人かな?」

「分かった!」

と、笑い声がホールいっぱいに広がりました。

中学生は、ストラックアウトを担当してくれました。

班対抗で行われ、最初は勝負に真剣な表情を見せていましたが、次第に「頑張れ!」「惜しい!」と、違う班の子どもたちも一緒になって応援する姿が見られました。

先生方も本気になって参加し、会場はまた大盛り上がりでした!

勝ち負けを超えて、みんなが一つのチームのようにつながる、温かい時間になりました。

学んだことを自分の言葉で伝える

~一日の学びを未来へつなぐ発表~

楽しい交流の時間の後は、学年ごとに分かれて振り返り学習を行いました。

午前中に視聴した「ふるさと橋岡」の内容を思い出しながら、

「心に残ったこと」
「感じたこと」
「これから大切にしたいこと」

について、それぞれが自分の言葉でまとめました。

5歳児や低学年の子どもたちは、画用紙いっぱいに感じたことを絵で表現しました。

高学年や中学生は、自分の考えを文章にまとめ、発表の準備を進めました。

最後は、一人ひとりが学んだことを発表しました。

人前で話すことが苦手な子もいましたが、先生方がそっと寄り添い、子どもたちは自分の思いを精いっぱい伝えてくれました。

「橋岡、みんな大好き!」(5歳児)

「地域の人が作ってくれたご飯がおいしかった。」(小学1年生)

「レクリエーションでみんなで遊んだのが楽しかった。」(小学2年生)

笑顔いっぱいの素直な言葉からは、地域の方々とのふれあいや、仲間と過ごした時間が子どもたちの心に深く残っていることが伝わってきました。

「橋岡会館や集会所は、差別されても負けない力をつけるところで、差別について相談できる場所だと思いました。会館がなかったら、そのまま差別されていたかもしれないし、会館ができてよかったです。」(小学4年生・女子)

会館や集会所が果たしてきた役割を、自分なりの言葉で受け止めていました。

「通学路差別の話が心に残りました。もし自分が差別を受けたら、一人ではなく仲間と立ち向かいたい。そのために会館で仲間づくりを頑張りたいです。」(小学5年生・女子)

差別に向き合うためには、仲間の存在が大切であることを学んでいました。

「昔の人たちは差別に耐え、私たちが生活しやすいように、仲間づくりのできる会館や集会所、神社や第三保育所をつくってくれました。本当に感謝しかありません。」(中学2年生・女子)

先人たちへの感謝の気持ちと、その思いを受け継いでいこうとする気持ちが伝わる発表でした。

子どもたちの発表からは、年齢に応じて感じ方や表現は違っていても、橋岡の歴史や地域の温かさに触れ、一人ひとりが自分なりの学びを深めていることが伝わってきました。楽しかった思い出も、差別について真剣に考えた時間も、子どもたちの心にしっかりと刻まれ、未来へとつながる大切な学びになったことを感じる発表の時間となりました。

人と人とのつながりが、未来の人権を育てる

今回の部落問題学習では、橋岡の歴史を学ぶだけでなく、多くの人とのつながりの中で、子どもたちは大切なことを感じ取ることができました。

地域の方々が準備してくださった昼食。

先生方が寄り添ってくださった振り返り学習や発表の時間。

仲間と笑い合ったレクリエーション。

その一つひとつが、子どもたちにとって大切な人権学習になりました。

人権とは、特別な誰かのためだけにあるものではありません。

一人ひとりが相手を思いやり、支え合いながら暮らしていくために、すべての人に関わる大切なものです。

橋岡会館では、これからも地域のみなさんとともに、子どもたちが人を大切にする心を育てられる学びの場をつくっていきます。

今回参加してくれた子どもたちが、この一日の学びを心に残し、未来の人権をつくる力へとつなげてくれることを願っています。